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父にブランケットを

朝、父の施設に、前と同じような
景品のブランケット2枚を届けに行きました。
入浴中だったので、部屋で待たせてもらいました。
しばらくすると、階の広間(食堂兼)の方から、
父の名を呼ぶ声や湯上がりにドリンクをいただいてる気配
父が「はい。」と返事しているのが聞こえました。

車椅子で部屋に戻って来た父に、ブランケットを見せると
「ありがとう。」と、喜んでくれました。
ヘルパーさんも「この大きさなら洗えていいです。」と言われ、
父に「お風呂に入れてもらってスッキリして良かったね。」と言うと
「いいあんばい。」とすこぶる機嫌が良かったです。

毎回、主人のことを聞いてくれて、
「ゴルフ?」と尋ねるから、
「いつもゴルフしているわけじゃないのよ。
仕事の無い日は、打ちっぱなしに行って練習してるのよ。」
と言うと 
「まだ仕事してるの?打ちっぱなしは一回いくら?」と
数学者だった父は、何でも値段が気になるみたいで、
施設で行き届いた介護をしていただくと、
「ここはいくら支払ってるの?」と聞いて来ます。

呆けていて、短期記憶に問題があっても、
瞬間の認識力などは、あるみたいです。

もう一つビックリしたことは、ゴルフの話しが出た後で
父が一度だけ打ちっぱなしに行ったことを思い出したらしく、
私も一緒だったことや、狭い場所で(打ちっぱなし場)
と楽しそうに話し始めるから驚きました。

「昔のことをよく覚えていたね!」と言うと

(まだ娘も生まれていなかった頃、主人と父と3人で
ゴルフの打ちっ放しに行き、私は最初から興味無し、
父もすぐに主人から引導を渡されていましたが)
「今でも時々思い出すよ。」と楽しそうに語る父でした。

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