タイトルはある小説の中から引用しました

昨日病院に着いた父は大切そうに新聞を抱えていた。

色々な方が送迎して下さるけど、

昨日は以前からの専任の運転手のおじいさん。

施設を出る時に新聞を取って来て持たせて下さったと

嬉しそうに父は言った。

この運転手さんの時はいつも真心が感じられる。

マスクもきちんと着用していた。

高齢の父は目も悪いし、呆けも進んでいるから

ほとんど新聞を読んでいないみたいで

最近の災害のニュースも全く知らなかった。

それでも昔からとり続けていた新聞が毎日届くと

いうことが父のひとつの安心なのだと思います。

亡き母が全く家事できなくなってからも、

エプロンを着用し続けていたこと(主婦の誇り)

父はまだ元気ですが

病院の長い待ち時間に思い悩んでいたこと

父の今後の施設生活についてある対処法が閃いた。

受診後、横のカフェで父と遅めのランチをした。

父はオムライスで私はハーフオムライス

食後に揃って珈琲を注文するお決まりのコース

薬局で待機してして迎えに来ていただいたヘルパーさんが

比較的心安かったので、さっきの閃きについて質問したら、

そういう事は可能らしかった。

少し心が軽くなった。

今父は落ち着いて来てるし、できるだけ環境を変えたくない事を

ふまえて話を進められるように繰り返しお願いしました。

夕方、ケアマネさんに電話して、その旨を伝えて、

(いきなり話し合いしても、即返は無理だから、

こちらの方針や要望や条件…

最終不可能な場合について、説明してみた)

ケアマネも、話し合いで他の提案もする気だったと言われたので、

話し合いについて前向きに考えられるようになった。

前日の電話では、介護保険枠を超えると

オムツ替え一回につき2000円しか頭に残らなかったのです。

やはり電話は苦手

当面切り抜けられそうだけど、父のように恵まれた条件でも

次々と問題が発生するということ

自身の将来とか、それにもまして子ども達の時代についても

深刻さに気づいてしまったというか、

実際にあまり無駄遣いはせずに

コツコツと…暮らしていてナンボか？

昔から案じられている事柄ですが、直面すると

慌てふためくことになるのです。